気になる報酬は?総合病院の国立病院で働く場合

選択肢は多様

独立行政法人の国立病院機構が運営する国立病院で勤務する場合、扱いは公務員扱いとなります。
労働時間としても長く、また人のいのちに向き合う重責ある職業として、医師の報酬は一般的におよそ高収入なものと考えられます。

しかし、実際のところは同じ医師でもさまざまな医師が存在します。
開業医として働く医師、一般の民間病院で働く医師、公立病院で働く医師、大学病院で働く医師など、選択肢はまさに多様で、総合病院としての国立病院で働く医師はその一部にすぎません。

同機構が運営する国立病院は、全国に145も存在し、日本最大のネットワークを形成していますが、そうした国立病院で働く医師の報酬面は、他の医師の立場に比べてどうなのでしょうか。

全体平均的な医師年収などとも比べることで、国立病院の医師として働くことを、報酬面から考えてみましょう。
総務省から発表されている、独立行政法人の役職員の給与等水準のデータを参考に、国立病院の勤務医の平均的な給与をみてみると、平均年齢46歳にして年収が1300万円程度となっています。

では、これを一般民間病院の勤務医の報酬と比べてみます。
人事院が発表している職種別民間給与実態調査のデータから取り出してみると、新卒医師の平均的な初任給は約38万円、年収にして450万円強です。

肩書きのない一般医師で、月額95万円程度、年収にして1140万円程度という数字が見出されます。
これが医科長クラスとなれば、月額122万円となり、年収で1465万円程度になります。

なお、病院の規模によって、この額には大きな差が生じているといわれています。
国立病院の場合は、全体の平均であり細分化されていないデータしか得られていないので、比べにくい点はありますが、平均ならやや高めな報酬が期待できるといえるでしょうか。

大きな差になるのは、大学病院のケースです。
同じく大規模な総合病院である大学病院ですが、こちらはかなり報酬面では低く、30代で年収500万に達していない医師が多いという状態です。

平均47歳で准教授クラスになり、月額60万円、これでも年収720万円です。
こうした状況と比較すると、国立病院は比較的高額な報酬が確保できているといえます。

勤務医医師全体の平均給与額では、およそ40歳で年収1140万円となっています。
この平均では、かなり高額な医師のケースから、ごく低い額の医師のケースまで、相当の差をもって出されているので、それを少し超えるかと思われる額が安定的に算出される国立病院での勤務は、報酬面で安定的といえます。

国立病院は魅力的

それぞれの分野で高い専門性と自立性をもって、実践的な医療に取り組むことができ、国民のための医療をひきいる役割を果たしているという大きなやりがいもあり、多彩な症例にも出会うことのできる環境が、国立病院にはあります。

地域医療との結びつきも、大学病院との連携もあり、バランスの良い環境と、安定した報酬、待遇が確保された国立病院は、医師として働くうえで、魅力のある職場ではないでしょうか。

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