気になる報酬は?総合病院の大学病院で働く場合

大学病院の平均的な給与

大学病院という大きな総合病院で働く医師。
環境としては、アカデミックな環境にあり、研修・育成機関としての面が充実していること、また最新の医療技術研究に重点を置ける体制が整っていることが特色としてあげられます。

ここでは難症例に携わるケースも多く、一般民間病院で診ることのできなくなった患者さんを相手にすることもしばしばで、多彩な症例に出会います。

最新の医療技術と最先端の医療機器のなかで、自らの医療従事者としての研さんを積んでいくことができるでしょう。

こうした大学病院の環境ですが、そのなかで働いていくことを考えると、やはり報酬面も気になります。
大学病院での医師の平均的な給与はどのくらいなのでしょうか。

また、それは一般民間病院の勤務医などと比較すると、どうなのでしょうか。
その実態を探ってみました。

一般的にやはり医師は高収入と考えられていますが、必ずしもそうとは言い切れません。
大学病院では、近年研修医が大学病院に残らなくなったといわれますが、これは報酬面が非常に苦しい実態があるからでもあります。

研修生を終えると、大学病院では助手となりますが、平均して35歳で月額40万円、年収にして480万円程度です。
長期の勤務になるケースが多いので、時間外の手当も付きますが、これらは数万円に過ぎないものとなっています。

准教授クラスになると、平均年齢47歳で月額60万円、年収で720万円、教授となり、各部門の長としてのクラスになると、平均年齢57歳で月額75万円程度、年収にして900万円ほどといわれます。

一流企業の給与と比較して考えてみると、世間一般が考えるほどの高収入ではありません。
これを一般民間病院の勤務医と比べてみましょう。

厳しい格差社会

人事院が発表している職種別民間給与実態調査のデータを参考にすると、肩書きのない一般的な医師で月額95万円程度、年収にして1140万円程度です。

医科長として取り仕切る立場になれば、月額122万円となっており、年収にすれば1465万ほどになります。
大学病院に比べるとかなり高くなっていますね。

勤務医医師全般の平均では、およそ40歳で1140万円となっていますから、やはり大学病院の医師はあまり報酬面では恵まれていないととることができます。

ただし、この平均はあくまで平均であり、医師の世界の報酬は非常に差の激しいものとなっていることが報告されています。

きびしい格差社会が報酬としては医師のなかにもあり、大学病院の医師はイメージよりはおよそ低めであるととらえるとよい程度でしょう。

このように大学病院で働く医師の報酬は決して恵まれているとはいえません。
研究などに費やす時間も長く、束縛される時間との対比で考えても、医師として高額ではないでしょう。

そのため、別の収入源をもって大学病院の勤務医としても働いているという医師の方もいらっしゃいます。
このような状況ですが、一般的な生活を送るうえで支障をきたす額ではありませんし、最先端の医療に携わり、学際的な環境で働くことにやりがいを感じるのであれば、大学病院以上に適した環境はないことも確かです。

どのような環境で働きたいか、重視するポイントで大学病院での勤務医という働き方が向くかどうかは決まってくるでしょう。

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